笹島寿美

笹島寿美
ささじま・すみ。着装コーディネーター、帯文化研究家。 1937年東京生まれ、福島県郡山市で育つ。松竹衣装で歌舞伎や日本舞踊など古典芸能の着付けを体得。その後、レビュー用の衣装や花嫁衣装の着付けの他、雑誌やカタログでのコーディネート、着付け教室での指導などを長年続け、人間の骨格や布目に着目した独自の着付け方法「骨格着付け」を完成させた。美しい着姿を作るとともに、着心地のよさを実感できることから、多数のファンを獲得。また、「帯の美しさを表現し、正しい結び方を後世に残したい」との思いから、1970年代に「帯人形」を考案。『男のキモノ』、『骨格と着つけの関係―着くずれしない着つけ』(いずれも神無書房)など著書多数。

どうしたらきものを綺麗に着ることができるのか

どうしたらきものを綺麗に着ることができるのか、それは身体が喜ぶ着付けをするということです。

人は衣服を着用して人格表現をします。脳の指令によって着衣しますが、脳が喜ぶ着付けとは、骨に沿う神経や血液の流れが良い状態であることです。苦痛を伴うような着付けは判断力、思考力、行動力、そして感情表現をも低下させ、自己表現にもマイナスになります。

また、きものを代表する生地に縮緬(ちりめん)がありますが、その組織は皮膚のそれに似ています。きものの生地が皮膚のように骨格に沿っていると、人間本来の動きとなりきもの姿は一段と美しくなります。身体の仕組みを考えたきものの着方が大事です。

笹島寿美帯人形
帯を主役にしたいとの思いから生み出された「帯人形」
1937/7/1
東京生まれ 福島県郡山市出身
1970
松竹衣装を皮切りに和装の世界を歩む 東京衣装他呉服店勤務・着付け教室指導 舞踊着つけ・花嫁着付けを習得
1974
人間工学的に着付けの研究を始める
1978
自身初の本『写真で習う着付け』(神無書房)出版 /笹島寿美の和装セミナーを主宰
1979
ニューヨークやフランス・ニースで帯人形展やきものショーを行う(~1982)
1983
ひも一本でできる着付けを発表『ひも一本で着くずれしない新しい着つけと帯結び』(講談社)出版
1985
仕事をすべてやめ単身ニューヨークへ行く(~1993)
1994
アンティークきもの時代の一助となる『きもの・帯 くみあわせ辞典』(神無書房)出版 
1998
男性着付けブームの先駆けとなる『男のキモノ』(神無書房)出版
2000
笹島寿美きもの銀座教室開講
2004
母親の逝去を機に、着付けの到達点といえる「骨格着付け」を完成させる
2006
骨格着付けの理論を解説する『キモノを着こなすコツ』(神無書房)出版
2007
笹島式着付け完成の宣言書『一人でできる着付け革命』(世界文化社)出版 /早稲田大学きもの学講師(2007~)
2009
NHK鑑賞マニュアル 美の壺 File134 「帯」に出演
2013
人体・きもの・着付けの相関を明らかにする『骨格と着つけの関係』(神無書房)出版 /笹島式着付けのエッセンスを凝縮した『笹島寿美の一人でできる着付け入門』(世界文化社)出版